毎日山ごもり

定年退職後、携帯電波の届かない山の工房に毎日こもって木工やオルゴール製作に没頭している仙人?のブログです。

マニアック

鉋の仕立て-2

グラインダーで形を整えた刃の裏面をダイヤモンド砥石の「空母」できっちり平面を出します。
その後#1000→#2000→#8000の「刃の黒幕」で鏡面に仕上げます。
刃裏を完全な平面に仕上げてなおかつ鏡面にしておかないと刃表をいくら研いでも良い刃はつきません。裏金の刃裏も同様に平面を出しておきます。裏金を刃裏に押し当てて透かして見た時、光が見えるようでは2枚刃の役目は果たしません。
この鉋は裏金との隙間が0.3mmほどもありましたが裏金は研いだ形跡がなかったので始めから隙間があったのでしょう。本来、日本の大工道具は買ってきてそのまま使える物ではなく、特に鉋は自分で裏押しをして刃を研ぎ、自分で調整してやっと使える状態になるのです。という事は素人が和鉋を買っても実際には使えないことが多くお蔵入りになって、サンダーしか使わないのがほとんどのアマチュア木工家だと思います。(鉋の仕立てを習得するためには専門学校で習うか誰かに弟子入りする、はたまた私のように独学で回り道をしながら何とか物にするしか方法がないわけですが、鉋が使えると一段と作品のレベルアップに繋がると思うんですが・・・。)
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表刃も砥石の粒度を順番に上げて研ぎ上げます。#8000で研ぎ上げたら最後は角度を1°だけ立てて先端のみ2段研ぎにします。これは刃の持ちを良くするのと硬い広葉樹にも対応させるためです。
両端はわずかに丸みを付けて研ぎ、鉋枕が目立たないようにしました。
左の2枚は私の洋鉋のハイス鋼の刃です。
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早速、鉋台に挿げて削ってみました。
この程度の鉋屑が出れば一般の用途には十分と思います。
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但し少し問題が残りました。刃の仕込みが緩くて少しの力で刃高がずれてしまいます。
一番簡単な対策としては鉋台の刃の当たる部分に適当な厚みの厚紙を接着する事です。
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この厚紙を貼付けることにしました。厚みは0.34mmです。
えっ、なにか印刷してある?・・・そうです、ホームセンターや¥100ショップで部品や工具等を買った時に包装されている台紙です。厚みが色々あって、たいてい片側がポリエステルフィルム等でラミネートされているので2液性の接着剤を混ぜ合わせたり木の粉入りのパテを作ったりする時になにかと便利なので、これは、と思われる物はすべてストックしています(笑)
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鉋台に刃がしっかり固定されるようになったので刃を出し入れして削ってみました。
次の写真は檜材を少し厚めに削った鉋屑で0.12mmです。
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下は刃の出を最小にした時の0.06mmですが左側の裏金の効きが甘いですね。
裏金が効いていると鉋屑はちりめん状になって出てきます。左の鉋屑の方がきれいに揃っています。
ただ裏金を効かせると鉋の引きは重くなります。また挽き肌は裏金を効かせない(一枚刃)方が美しいです。
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本来は鉋は一本で済む物ではなく、最低でも2本(粗施工と仕上用)本来は3本(粗施工、中施工、仕上)必要なんです。本当は台の仕立てが全て異なります。(刃の研ぎ方も微妙に異なる)
その点、洋鉋は台直しの必要がなく、刃の出し入れがネジで楽にできるのと刃口の巾も簡単に調整できるのでどちらかと言えばアマチュアに向いています。ただし、冬は冷たくて重い!夏は油断するとすぐに錆びる、そしてハイス鋼をいくら研ぎ上げても上質で良く研がれた日本の刃物の挽き肌には太刀打ちできません!
とは言ってもどちらにも一長一短があり、要はうまく使い分ければうまく削れた時にこんなに爽快感のある工具はないと思います。
しゅるしゅるとレースのように薄い鉋屑が出て来るのを見てるだけでも気持ちがいいですね。ついつい余計に削ってしまいそうです!(笑)
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鉋の仕立て

ギター仙人さんから預かった鉋の修理と言うか修復を行いました。
和鉋という道具は大工道具の内でも一番難しい部類に入ると思います。
刃を研げば良く削れるようになるかと言えばどっこいそうではありません。刃をきれいに研げば「刃」はよく切れるようになりますが鉋が良く削れるためには鉋台の仕立てが大切なんです。
預かった鉋の台に下端定規を当てると案の定、平面が出ておらず、捻れも少しあります。
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台の下端の平面が出ていれば理論的には問題なく削れますが、和鉋の台は樫の硬い木と言えども使用しているうちに磨り減るし、湿度や温度の影響で変形もして来ますからその都度修正しなければ思うように削れません。
下端の平面を出すのはこの寸5(1寸5分)の小鉋でもけっこう骨の折れる仕事です。
そこで平面を維持しやすいように通常、三所当たりと言って台頭(写真左の先端)、刃口の先、台尻の3カ所10mm程度を残して台直し鉋(縦鉋)で0.5〜1mmくらいを横摺りして鋤き取ります。
つまり頭、口、尻の3点で平面になれば良いわけで面積が少ない分、修正も簡単で短時間で台直しができるようになります。
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鋤き取った台下を定盤の上に置いたサンドペーパーで摺り合わせて3点の平面を出します。
本職の大工さんや腕のいい木工家ならこれも鉋で済ませるでしょうが、ヘタに掛けるとかえって平面度が悪くなるのでサンドペーパーを使います(笑)サンドペーパーに軽く密着させてゆっくりと平均して摺ることです。(最近は大工道具店でも台直し用のペーパーが売られているのでまあいいでしょう。)
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刃の方はあまり使われた形跡がない(玄翁で打った後がほとんどない!)んですが・・刃先にはグラインダーの粗い目が残って、刃先は細かい鋸刃のようになっています!
こんな状態でも削れると思いますがこれでは仕上削りはまったくできません。
荒削りの場合はかえって切削抵抗が低くなるかもしれません!洋鉋のブレードにはわざとギザギザに研いだ荒削り用の刃があります。(笑)
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スロースピードグラインダーで水を付けながらゆっくりと研ぎ直しました。
この研ぎは刃の角度と形を整えるだけなのでこの後、ダイヤモンド砥石でさらに形を整えてから刃の黒幕で仕上研ぎをします。
合わせ金の方は
刃がきれいに研げてから合わせますのでまだ何もしていません。
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スライド丸鋸の整備完了

研ぎに出していたスライド丸鋸のブレードを、今日ヨシダさんがわざわざ工房まで届けにきてくれました。
「薪ストーブにあたりたかったので・・・」とのことですが、ゆらゆらと燃える炎の前でコーヒーを飲みながらなぜかジムニーや三菱ジープ、ランクルの話になり、気がつくともう4時半でした!
薪ストーブに・・・は多分、本心だったんでしょう(笑)

このブレードは250mm-100Pで標準品は確か80Pだったと思いますので仕上カット用、切り肌がきれいです。その分切削抵抗が少々大きいので大きな材のラフカットには向きません。
研ぎに出した時は鋸身も少し錆が出てヤニもこびりついてましたが新品同様ピカピカになって帰って来ました!
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さっそく本体に取付けて、ブレードと直角になるように先日歪みを取っておいたフェンスを固定しました。
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断面75×45mmの檜材をテストカット
針葉樹は切り終わった面にささくれが出やすいんですが、ほとんど出ずにきれいにカットできました。
ヨシダさんの研磨はいつもすばらしいです! 新品より良く切れると思います。
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これはおまけで作ったオプショナルフェンスです。
左側だけのフェンスで正規のフェンスにネジ止めして使います。
用途は同じ長さの物が複数必要な時、このノブの付いたストッパーの位置をブレードから所定の長さに合わせるだけで何本でも同じ長さにカットできます。
また、少し曲がりのある材を切断したい時にもキックバックの影響を受けずに安全にカットできます。
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スライド丸鋸の整備

薪材の切断やラフカットくらいにしか使ってなかったマキタのスライド丸鋸ですが、同級生の「ギター仙人」がギター製作用の工房を自宅に作るとの事でこれを整備して使ってもらうことになりました。
かなり初期の頃の製品ですからスライドポールがシングルなのであまり硬い材や分厚い材をカットするとどうしても捻れが出やすくなります。ギターの場合はそんなに分厚い材は使わないでしょうから基本的な整備をしておけば、十分に精度よくカットできると思います。

一番気になっていたのはこのフェンスです。
硬くてひねくれた薪ばかりを切ってたので衝撃により「く」の字形にわずかに曲がっています。
この写真ではよくわかりませんが・・・
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拡大すると中央部で直線に対して約1mmの隙間があります。
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両端に枕をかませて中央部を少しづつ慎重に叩いては歪みを取ります。
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ほぼ歪みが取れたので、定盤の上でラッピングしてバッチリ平面がでました。
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ブレードガードの自動開閉機構やモーターのスイング機構等を分解整備して注油後、組立てて完了です。
後は研ぎに出してあるチップソーが帰ってきたら取付けて、フェンスの取付け角度調整をすれば完成です。
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センタートレイ完成

美山のイベントやなにやらで少し間があきましたがJUSTYのセンタートレイが完成しました。
昨日オイルを塗ったばかりでまだ完全に乾いていませんが車の中はヒーターで乾燥するので取付けてしまった方が早く乾くだろうという算段です。(笑)
ヒンジ等の金具はオイルを塗る前に一度取付けて調整してあるので元通りネジを締めるだけで完成です。
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JUSTYのセンターフロアトレイを外してきて取付け穴を開け、ネジ止めしました。
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無事、取付完了!
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上部前のリッドを開けたところ、カードやペン、メモ等の小物入れです。
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後部のリッドも開けたところです。
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下部の物入れ、CD等が入るようになっていますが中央の仕切板を引き抜けば35cmまでの長さの物も入ります。
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後部座席から見たところです。
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橡の巨木

かやぶきの里、最終日は夕方から撤収があるので車をかやぶき集落内の神社横の公園に停めさせてもらいましたが5月に下見に行った時に見られなかった橡の木に出会えました!
幹周り510cmとありますから直径にすると1.6m !!(炊飯器のオルゴールがいくつできるって?・・・思わずそう考えてしまいました。)
いやいや、これは神木でしょうから切ってはいけません!

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堂々とした根張りです!
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幹の部分の皮にも立派な皺がよっていますがきっと美しい杢なんでしょうね(笑)
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センタートレイの製作-2

本体の方も形が出来上がりました。
本体もトップの蓋も紅椨なんですが、写真では蓋はウォールナッツのように見えます!
本当はもう少し赤っぽいんですけど・・。
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後は蝶番を取付ければほぼ完成です。
一番上の蓋はバタフライ式に前後に開きます。
中仕切は取外し可能です。
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センタートレイの製作

新しい車のJUSTYですが運転席と助手席の間がウォークスルーになっていて、まあそれはそれでいいのですが・・・私はウォークスルーは必要ないのと物入れが少ないので、ここにセンタートレイを付けることにしました。オプションであるんですがあんまり使い勝手がよさそうでないのとあまりにも値段が高すぎる!!(なんで純正のパーツはこんなに高いんですかね?)という事で得意の木工で作る事にしました。
50)


先ずはトレイの蓋の上面に凹面の加工をX-Yテーブルを使って掘り込みます。
ビットは30mmのディッシュビット、深さは約7mmですが2回に分けて掘り込みました。
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30分くらいでできましたがこれを手加工でやるとほぼ一日仕事ですね。
材は少し杢の出た紅椨ですので硬さの割りには粘りがありしかも交錯木理なので彫りにくいんです。
ルータービットなら均一な深さと、加工後のわずかな逆目と段差をサンドペーパーで磨けばきれいに仕上がります。(と言ってもこれがけっこう時間がかかるんですが・・・。)
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エンザート埋込工具の修理

木にビスやボルトで部品等を止めたい時に真鍮製のエンザートをよく使いますが、一番細いM3用の埋め込み工具の先端のM3ネジ部がバカになってしまいました!
エンザートを捩じ込んだ後、弛めて工具のみを引き抜く時にはかなりの力が掛かりますので3mmの細いネジですから長年の使用でネジ山が潰れてしまったようです。
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仕方がないので潰れたM3のネジ部を切断し、旋盤で面をきれいに整えてM3のタップを立て、ステンレスのM3ビスを埋め込みました。
施工時にビスが緩まないように工具の根元に直角にM3タップを立ててセットビスでM3ビスをガッチリ固定しました。
本体の材質はそれほど硬くなかったのでSS材と思われます。SUS304ステンレスの方が硬いので今度壊れるとしたら外側の袋ナットのM8ネジでしょうね。
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これでまたしばらく使えそうです。
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Newディスクオルゴールの製作-4

45°と22.5°の接合面に雇い実の溝を切るジグを作りました。
材料は5mm厚のアクリル板、14mm厚の鬼胡桃、25mmのローズウッドの角材、1/4"長ネジ、φ10真鍮棒など、すべて切れ端や端材です。
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45°の時はベースの胡桃材をもう一枚追加します。
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トリマーテーブルのフェンスにストッパーをセットして溝切りカッターで止まり溝を加工します。
これで外からは雇い実が見えません。
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溝加工が完了しました。
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